「持たない資産」を掲げ、
ファイルサーバーをクラウドへ移行

Entra ID連携で管理効率化と脱PPAPを実現

卸売業・小売業

法人名 : 株式会社エッサム 様

・代表者:代表取締役社長 武藤 和樹
・所在地:東京都千代田区神田須田町1-26-3 エッサム本社ビル
・資本金:4億5,500万円
・社員数:270名(2026年3月末時点)
・URL:https://www.essam.co.jp/
・取材対象者:経営管理本部 情報システム室 室長 福原 剛 氏

課題
  • データセンター利用料や電気代の高騰、ハードウェア調達の長期化により、オンプレミスサーバーの維持が負担になっていた
  • 社内でActive Directoryを導入しておらず、クラウドサービスごとのアカウント管理が課題になっていた
  • パスワード付きZIPファイル(PPAP)の廃止を求める声が、社内外から上がっていた
成果
  • オンプレミスのファイルサーバーをDirectCloudに置き換え、「持たない資産」への移行を推進
  • Microsoft Entra IDとの連携により、アクセス権の付与を自動化し管理業務を削減
  • 共有リンク・アップロードリンクの活用で脱PPAPを実現し、取引先の要望にも対応

株式会社エッサム様の事業内容

1963年創業。会計事務所向け事務用品の企画・製造・販売をはじめ、財務・税務システムの開発、OA機器の販売、Webサービス、貸会議室事業などを展開し、会計事務所の業務を幅広く支援する。

株式会社エッサム

事務用品から財務・税務システムまで
会計事務所の業務をトータルで支える

貴社の事業内容を教えてください。

福原氏
当社は今年で創業64年目を迎える企業です。会計事務所専用の事務用品の製作を手がけており、会計事務所業界では「事務用品といえばエッサム」と言われるほどで、全国の約9割の会計事務所とお取引があります。事務用品のほかに、財務・税務会計ソフト「e-PAP」の開発も行っており、2016年からクラウド対応を進めています。最近では生成AIを活用して通帳やレシート、年末調整・確定申告の書類を読み取り、仕訳や申告の入力を自動化するシステムも手がけています。

また、神田で貸会議室事業も展開しています。コロナ禍では一時的に利用が落ち込みましたが、テレワークの普及で「必要なときだけ会議室を借りたい」という企業が増えたことを受け、Web会議の設備を備えた会議室として展開し、現在は非常に伸びている事業です。

情報システム室の体制と、日々の業務を教えてください。

福原氏
情報システム室は2名体制です。1名は、先進的なDXの推進やシステムの安定稼働を担当しており、展示会などに参加して最新の情報をリサーチし、社内に導入できるかを検討・推進する役割を担っています。もう1名は、社内システムの技術的な対応やトラブル対応・調査、各種設定の調整などを担っています。

最近ではセキュリティ関連で、これまで運用していたEDRに加えて、今年からSOCサービスを導入しました。これまで社内で行っていた監視を外部に委託し、24時間365日体制で監視しています。
経営管理本部 情報システム室 室長 福原 剛

経営管理本部 情報システム室 室長
  福原 剛 氏

データセンター依存からの脱却を目指し
サーバーのクラウド化を推進

クラウドサービス導入前の課題を教えてください。

福原氏
当社では「持たない資産」という考え方のもと、オンプレミスのサーバーを順次クラウドへ移行しています。ファイルサーバーをDirectCloudに切り替えたほか、IT資産管理ツールやEDRなど、オンプレミスで運用していたものもクラウド化しました。お客様向けに提供しているサービスも徐々にクラウドへシフトしており、データセンターへの依存から脱却しようとしています。

きっかけの一つは、データセンターの利用料金が大幅に上がったことです。電気代の高騰により、データセンターで使用する電気代も上がりました。加えて、ハードウェアの調達が難しくなっており、オンプレミス環境を維持していく負担が大きくなっていました。

オンプレミスとクラウドのコストは、どのように捉えていましたか?

福原氏
オンプレミスでファイルサーバーを運用する場合、定期的なハードウェアの入れ替えに伴う償却費に加え、保守費用やSIerへの委託費もかかります。これらを総合的に考慮すると、クラウドに移行しても、従来のオンプレミス運用と大きく変わらない費用感に収まると考えていました。

実際にDirectCloudは、従来のオンプレミス運用と大きく変わらない費用感で導入でき、大きなメリットとなりました。

ファイルサーバー時代は、どのような運用をされていましたか?

福原氏
ファイルサーバーはデータセンターに設置しており、ハードウェアなど物理的な部分はメンテナンス会社が対応していました。一方で、ユーザーの登録やアクセス権の付与といった管理業務は情報システム室で行っていました。

社内からは「アクセスできない」「ファイルが開かない」「ファイルを消してしまった」といった問い合わせも寄せられ、その都度対応していました。

クラウドサービス導入前の課題

  • データセンター利用料や電気代の高騰、ハードウェア調達の長期化により、オンプレミスサーバーの維持が負担になっていた
  • 社内でActive Directoryを導入しておらず、クラウドサービスごとのアカウント管理が課題になっていた
  • パスワード付きZIPファイル(PPAP)の廃止を求める声が、社内外から上がっていた

DirectCloudを導入した3つの決め手

ユーザー数無制限の料金体系

福原氏
DirectCloudの名前は以前から聞いていましたが、詳しく知ったのは、ダイレクトクラウドが開催したセミナーに参加したときでした。ちょうど社内でファイルサーバーを今後どうするか、データセンターの利用料金をどう抑えるかという話が出ていた時期で、クラウドストレージの導入を検討していました。

DirectCloudを含めた3社のサービスを比較検討しましたが、最終的な決め手として大きかったのは、ユーザー数無制限の料金体系でした。ファイルサーバーの代わりとして全社員が利用することを前提にしていたため、ユーザー数によって費用が変わらない点は大きなメリットでした。

また、比較したサービスの中には、利用している取引先から「少し使いにくい」という声を聞いていたものもあり、使い勝手の面でも判断材料になりました。

Microsoft Entra IDと連携できること

株式会社エッサム 福原 剛 氏

経営管理本部 情報システム室 室長
  福原 剛 氏

福原氏
当社では社内でActive Directory(AD)を導入していません。そのため、社員のアカウントをどう管理するかが課題になっていました。最初に導入したクラウドサービスがMicrosoft 365だったため、今後はMicrosoft Entra IDと連携できるサービスを選んでいく方針にしました。

サービスごとにアカウントが散らばってしまうと、社員の退職時などの対応が煩雑になります。これからさまざまなクラウドサービスを利用していくうえで、Entra IDと連携できることは重要な要件でした。DirectCloudはEntra IDと連携してシングルサインオン(SSO)でログインできるうえ、Entra IDに登録した組織情報をもとにアクセス権を付与できるため、この要件を満たしていました。

なお、Microsoft 365を導入していたためOneDriveも検討しましたが、操作履歴をすぐにトレースできず、ログ自体も解析しなければ状況がわからないため、セキュリティの観点から管理しにくいと感じました。

脱PPAPに対応できる機能を備えていること

福原氏
以前から、社員やお客様からパスワード付きZIPファイル(PPAP)での送付をやめてほしいという声が上がっていました。DirectCloudなら、ファイルをメールに添付せず、リンクを送るだけで共有できます。

さらに、アップロードリンクを使えば取引先からファイルを受け取ることもでき、送付と受け取りの両方をDirectCloud上で完結できます。PPAPの課題を機能面で解決できることも、選定の要因の1つでした。

また、機能面以外では、担当営業の方がこちらの話をよく聞いてくださり、レスポンスも早かったことが導入を後押ししました。

少人数の情報システム室でもスムーズに全社移行

データの移行はどのように進められましたか?

福原氏
移行は、情報システム室ではなく各部門に任せました。情報システム室がすべてのデータを移行しようとすると、実際には使われていないファイルにまで多くの時間をかけることになります。そこで、フォルダの第1・第2階層だけは旧ファイルサーバーと同じ構成に整え、中身の移行と整理は各部門に期日を決めて進めてもらいました。自分たちで本当に必要なファイルを見極めてもらう狙いです。

社内で3カ月の移行期間を設け、期限を過ぎた時点で旧ファイルサーバーを停止しました。各部門が必要なファイルだけを選んで移行した結果、もともと約4TBあったデータは約2TBにまで整理されています。

情報システム室が主導していたら、ここまで減ることはなかったと思います。停止後に「あのファイルがない」という問い合わせがあったのも1〜2件程度で、大きなトラブルなく移行を終えられました。

社内外のファイル共有をDirectCloudに一本化

現在、DirectCloudをどのように運用されていますか?

福原氏
現在は、社内のファイルサーバーとしてだけでなく、取引先とのファイル共有にもDirectCloudを活用しています。ほかのストレージサービスは併用しておらず、Microsoft 365のOneDriveについては、今年度中に外部共有ができない設定へ変更し、社外とのやり取りをDirectCloudに一本化する予定です。

社員の多くはDirectCloudドライブを使い、これまでのファイルサーバーと同じ感覚で操作しています。機能面での問い合わせもほとんどなく、社員に使い勝手を聞いてみても「普通に使っているよ」という答えが返ってくるほど、当たり前のツールとして定着しました。

むしろ、リンク共有や版管理といった機能を知った社員から、「こんなこともできるのでは」という声が上がるようになりました。たとえば「お客様からもファイルを受け取りたい」という相談にはアップロードリンクを案内し、現場でうまく活用してもらっています。

DirectCloud導入前と導入後の比較

ファイルサーバーのクラウド化で、保管・アクセス権の管理・社外とのファイル共有が変わった

DirectCloud導入前と導入後の比較(ファイルの保管・アクセス権の管理・社外とのファイル共有)

管理負担を軽減し、取引先のPPAP廃止要望にも対応

DirectCloud導入による業務改善効果は?

福原氏
管理者としては、Entra IDとの連携で個別のアクセス権付与がほぼ不要になったことが大きいです。当社ではEntra IDのアカウントをメールアカウントとして使っており、組織情報に基づいてDirectCloudのアクセス権も自動で付与されます。組織情報に基づいてDirectCloudのアクセス権も自動で付与されるため、情報システム室でアクセス権を個別に付与する作業が減りました。

また、ファイルを誤って削除してしまった場合なども、ユーザー自身で復元できるため、情報システム室に問い合わせずに自分で解決できるケースが増えたように感じます。

取引先とのやり取りも変わりました。お客様からPPAPでの送付をやめてほしいと求められることがあります。取引先から届くセキュリティチェックシートでも、PPAPへの対応状況を問われることがあります。以前はこうした要望に応える手段がありませんでしたが、今はDirectCloudのリンク共有で対応できるようになりました。

今後の活用について教えてください。

福原氏
今後は、社内のファイルストレージとしての活用に加えて、AIとの連携にも期待しています。ダイレクトクラウドの新機能発表会でMCPサーバーやAIの話を聞き、当社でも活用できそうだと感じました。現在、当社では社内ポータルや販売関連のデータベースをBIツールで活用しており、情報システム室が依頼を受けて資料を作成しています。

MCPサーバーとAIを組み合わせることで、社員が自ら情報を引き出せるようになれば便利だと考えています。まずはDirectCloud AIを管理者の範囲で試し、どのような活用ができるかを検討したいと思います。

導入を検討している方へのメッセージ

福原氏
DirectCloudのポイントは、「使う人を選ばない使いやすさ」と「安心感」だと思います。こうしたツールは定着までにハードルがあることが多いのですが、DirectCloudは画面を開いた瞬間に「ここをクリックすればいいんだ」と直感で理解できるほど、UIがわかりやすいです。

サポートも、「こんなこと聞いていいのかな」と思うような内容でも、丁寧かつスピーディーに回答していただけます。つまずいたときにすぐ相談でき、手厚くフォローしてもらえるので、導入後も迷わず安心して使い続けられています。

また、サーバーの維持にかかるコストは、ハードウェアの購入費だけではありません。定期的なハードウェアの入れ替えに伴う償却費や保守費用、SIerへの委託費まで総合的に考慮すると、クラウドでもオンプレミス運用と大きく変わらない費用感で導入できます。サーバーの更改時期やデータセンターの費用に悩んでいる企業は、トータルのコストで比較してみてはいかがでしょうか。
導入をご検討の方はこちら

他社比較

主要機能

サポート

その他

会社情報